保護者の方の直感が大切
お子様と長い時間一緒におられる保護者の方の直感として、「いつもと様子が違う」と感じたら、受診してください。なんともないこともありますが、その直感が正しいことも多いのです。
たとえば、
- 熱を出した場合は、原因として一番多いのは上気道炎ですが、熱が長く続く場合は気管支炎・肺炎や中耳炎であることもあります。また、尿路感染症、川崎病などの場合もあります。
- お腹を痛がる場合では、急性胃腸炎であることが多いですが、症状によっては腸重積症、虫垂炎(盲腸)であることもあります。また、おなかが痛いと訴えていたが、実は呼吸が苦しいことを表現していたっていうこともあります。
夜間にお子様が熱を出しても、食欲もあり元気であればすぐに病院を受診する必要はありません。しかし、お母さんがお子様の様子をみて「いつもと違う」、「何か変だ」と感じるときは病院を受診しましょう。
年齢にもよりますが、お子様を緊急で受診させた方がよいときの例を示します。
- いつもよりぼんやりしている
- 眠っている時間がやたらと長い
- 常に機嫌が悪い
- 呼びかけに対する反応がわるい
- 水分を摂ることができない
- 下痢や嘔吐(はくこと)をくり返す
- 呼吸が苦しそう、ぜいぜいする
- 顔色がわるい、唇の色がわるい
- あざが広がっている